口唇ヘルペスの治療法と感染リスクについて

こんにちは😊

こうの歯科矯正歯科クリニックです!

今日は口唇ヘルペスについてお話していきます。

口唇ヘルペスの治療法と感染リスクについて

口唇はとてもデリケートな組織なので、いろいろなトラブルが起こりやすいです。その中でも比較的重症度が高いのが「口唇ヘルペス」です。口唇の周りに水ぶくれのような症状が現れる病気で、いざ自分が発症したら戸惑ってしまうことでしょう。ここではそんな口唇ヘルペスの原因や治療法、感染リスクなどを詳しく解説します。

口唇ヘルペスとは?

口唇ヘルペスとは、「単純ヘルペスウイルス1型」への感染が原因となって発症する病気です。現状、日本では30歳で50%程度の人が感染するといわれているウイルスなので、決して珍しいものではありません。それほど強い痛みも生じないため、日常生活に支障をきたすことも少ないのですが、再発しやすく、周囲への感染もしやすいという点に注意が必要です。

【症状】

口唇ヘルペスでは、口唇の周囲の水ぶくれ、かゆみ、ほてり、ピリピリという痛みなどが認められます。水ぶくれの部分を掻くことで出血したり、周囲に転移したりすることがあります。小児では、ヘルペス性歯肉口内炎が現れやすいため、小さなお子さんに対しては、お口の中の症状も確認してあげましょう。

口唇ヘルペスの治療法

口唇ヘルペスには、「抗ヘルペスウイルス薬」が有効です。具体的には「バラシクロビル」「ファムシクロビル」「アシクロビル」「ビダラビン」などが該当します。皮膚科で口唇ヘルペスと診断された場合は、のみ薬やぬり薬、点滴といった形で抗ヘルペスウイルス薬を作用させます。

◎薬の使い分け方

のみ薬は、体内のヘルペスウイルスにも効果が期待できるため、ウイルスの増殖が盛んな時期に使うことが多いです。点滴は、水ぶくれやただれ、痛みが強く、発熱なども認められるケースに対して行います。ぬり薬は、表面に現れているウイルスだけに効果があることから、軽症や治りかけの状態に使うのが一般的です。

ちなみにぬり薬であれば、薬局やドラッグストアなどでも購入可能ですが、どの製品を選ぶかは、薬剤師に相談した方が賢明といえます。

口唇ヘルペスの感染リスク

◎接触感染と物を介した感染

口唇ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルス1型は、接触感染と物を介した感染のリスクがあります。接触感染とは、ほおずりやキスなどのスキンシップをした際に感染する経路です。口唇ヘルペスを発症している人の食器やタオルなどを共有することでも感染が広がりますので、十分にご注意ください。

◎皮膚の傷から感染

皮膚の状態が健康であれば、ウイルスの付着だけで感染することはほとんどありません。傷や湿疹があるなどして、皮膚のバリア機能が低下している部位は感染リスクが高まっています。粘膜に関しては、もともと感染リスクが高いといえるでしょう。

◎治った後もウイルスは体内に残る

単純ヘルペスウイルス1型に感染すると、治療によって症状が治まった後も体内に残り続けます。厳密には「神経節」と呼ばれる部分に潜伏し、再発の機会をうかがっているのです。口唇ヘルペスが再発しやすいのはそのためです。

▼まとめ

このように、口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型への感染によって発症する病気で、皮膚や粘膜の水ぶくれ、ただれ、口内炎などの症状が主に見られます。口唇の周りや口腔内に気になる症状が認められたら、まずは皮膚科を受診しましょう。抗ヘルペスウイルス薬を使用することで症状の改善が見込めます。単純ヘルペスウイルスは、感染力が比較的高い病原体であるため、周囲の人への配慮も重要となります。

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