毎日食事をするたびに活躍している「歯」。普段はあまり意識しませんが、実は私たちの体の中でもトップクラスの硬さを持つ、とてもすごい組織です。
歯の一番外側を覆っている「エナメル質」は、人体で最も硬い組織といわれています。骨よりも硬く、その硬さのおかげで、お肉やせんべいなどさまざまな食べ物をしっかり噛むことができます。
しかし、「硬い=壊れない」というわけではありません。エナメル質は硬い反面、強い衝撃には弱く、一度欠けたり割れたりすると自然に元へ戻ることはありません。また、歯には血管や細胞がないため、皮膚のように傷が治ることもないのです。
さらに、むし歯の原因となる酸にも注意が必要です。食事や間食の回数が多かったり、歯磨きが不十分だったりすると、お口の中で酸が作られ、硬いエナメル質でも少しずつ溶かされてしまいます。これがむし歯の始まりです。
実は歯は、毎日「溶ける」と「修復される」を繰り返しています。食後は酸の影響で歯がわずかに溶けますが、唾液の働きによってカルシウムやリンが補給され、元の状態に近づきます。これを「再石灰化」といいます。しかし、酸にさらされる時間が長いと修復が追いつかず、むし歯へと進行してしまいます。
歯を守るためには、毎日の歯磨きはもちろん、フッ素入り歯磨き剤の使用や、ダラダラ食べを控えることも大切です。また、定期検診では、自分では気づきにくい初期のむし歯や歯のひび割れなどを早めに発見できます。

毎日当たり前のように使っている歯ですが、一生使い続けるためには日頃のケアが欠かせません。「歯は体で一番硬い」という特徴を知ると同時に、「だからこそ大切に守る必要がある」ということも覚えておきたいですね。丈夫な歯を維持して、おいしい食事と素敵な笑顔をいつまでも楽しみましょう。





















