歯周治療の勉強会

こんばんは。東海市荒尾町で開業準備をしております、こうの歯科矯正歯科クリニックの河野です。

本日は朝から名古屋市内で包括的歯科治療一年間コースの一コマであります歯周治療という分野について深く掘り下げ、もりもりと学んできました。歯周治療とは歯周病が進行しないようにする歯科治療で一番はじめに行わなければならない、基本中の基本になる治療なのです。

皆さん、歯周病と聞いてどのような病気とイメージされますか?歯槽膿漏、歯ぐきが腫れる、歯肉が退縮する等が頭に浮かんでこられたと思います。そうです、間違いではありません。

しかし、ご自身の歯で一生おいしく物を食べれるようにするにはさらに知識、認識を深めて頂く必要があります。

まず歯磨きをしなかったり(言語道断ですが!)、歯磨きが甘いと、食事をして数時間で歯と歯肉の境目辺りに白い塊、歯垢が出来上がります。この歯垢は決して食べカスではありません!細菌の塊です。虫歯菌や歯周病菌等色んな種類の細菌がひしめき合っています。その数、耳かき一杯分で800億匹!この歯垢が歯肉に長時間付着すると歯肉は充血してきます。皆さん、強い力で歯磨きした覚えがないのに、歯磨き時に出血した経験はないでしょうか?これは歯肉が充血している証拠なのです。この時点できっちり歯磨きを行い歯垢を除去出来れば、出血はなくなります。

しかし歯垢の付着を放置すると、歯肉の充血がより酷くなり、炎症が大きくなり歯茎がパンパンに腫れます。さらに歯垢が唾液や血液等のカルシウム成分で歯石に変化します。歯石がつき出すと到底歯磨きだけでは落とせません。歯科医院で超音波や手用の器具を駆使しなければこびりついた歯石は取れなのです。この歯石をさらに放置すると、歯石の上に歯垢が堆積し、炎症を悪化させ、歯をささえている歯ぐきの中の骨が溶け出すのです。

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ここで補足説明させて頂きます。健康な歯は顎の骨にしっかりと植わってます。歯ぐきの肉は言わば芝生のようなもので、骨をカバーしているとイメージして頂くとわかりやすいと思います。健康な歯は骨に植わってない部分 対 骨に植わっている部分の長さの比が1:1.5です。これはレントゲンを撮れば一目瞭然です!現在のご自身のそれぞれの歯が何対何になっているか知ってもらう所が歯周治療のスタートラインになってくるのです。

一度溶けてしまった骨は二度と元には戻りません。なので歯周治療のゴールは患者さんと歯科医院二人三脚で歯垢、歯石を徹底的に除去し、骨が溶けるのをストップさせることです!

患者さん自身に、きっちりした歯磨きを行い歯垢をいかにつかないようにコントロールするか(セルフケア)の大切さを理解してもらうかが、歯周治療成功に導く一番重要なことであると講師の先生はおっしゃられていました。自分も日常の診療を振り返り、そうだなぁと実感しました。こうの歯科矯正歯科クリニックでは患者さんに現状説明のコンサルテーションとブラッシング指導にじっくり時間をかけていきたいと思います。

 

東海市、大府市、名古屋市南区、緑区からも通える歯科医院 こうの歯科矯正歯科クリニックです。

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