電動歯ブラシvs普通の歯ブラシ実は“使い方”が1番大事なんです

皆さん、歯磨きといえば電動歯ブラシか普通の歯ブラシか、どちらが良いのか迷ったことはありませんか?どちらもメリットとデメリットがあり、「正しく使えるかどうか」が虫歯や歯周病の予防に大きく影響します。今回はその違いと使い方のポイントを歯科医師の立場から解説します。

電動歯ブラシのメリットと注意点

電動歯ブラシは自動でブラシが振動・回転するため、力を入れすぎなくても歯の表面のプラークを効率的に落とせるのが大きなメリットです。手先が不自由な患者様や、歯磨きが苦手なお子様にも使いやすい場合があります。また、一定のリズムで磨けるため、短時間でも比較的均一に汚れを落としやすい点も魅力です。

しかし、電動歯ブラシも万能ではありません。強く押し当ててしまうと歯茎を傷つけたり、歯の根元の歯質が削れたりすることがあります。また、機械任せにしていると、磨き残しが出ることもあるため注意が必要です。

普通の歯ブラシのメリットと注意点

普通の歯ブラシの利点は、手の動きに合わせて自由に細かい部分を磨けることです。歯並びの凹凸や、奥歯の裏側なども角度を工夫して磨くことができるため、丁寧に時間をかければ十分に汚れを落とせます。また価格が安く、持ち運びやすい点も魅力です。

一方で、力を入れすぎてゴシゴシ磨いてしまうと、歯茎が下がったり知覚過敏を引き起こしたりすることがあります。また、自己流で短時間しか磨かないと、磨き残しが増え、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。つまり、普通の歯ブラシも“正しい磨き方”ができなければ効果は半減します。

どちらにしても「使い方」が最重要

電動歯ブラシでも普通の歯ブラシでも、最も大切なのは「正しいブラッシング」です。具体的には、以下のポイントを守るようにしてください。

・歯と歯茎の境目を意識して小刻みに磨く

・1日2〜3回、1回あたり3分以上を目安に行う

・フロスや歯間ブラシを併用して歯と歯の間の汚れを落とす

また、患者様の年齢や歯並び、歯茎の状態によって適したブラシは変わります。例えば矯正中のお子様は毛先の細いブラシやタフトブラシを併用すると効果的です。インプラントやブリッジが入っている方は、専用の歯間清掃用具を併用する必要があります。

歯科医院で正しい磨き方を確認しましょ

ご自分では「きちんと磨けている」と思っていても、実際には汚れが残っているケースは珍しくありません。歯科医院で定期検診を受けると、磨き残しのチェックや患者様に合ったブラッシング指導を受けられます。電動歯ブラシをお使いの方も、普通の歯ブラシを使っている方も、ぜひ一度専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。

まとめ

電動歯ブラシも普通の歯ブラシも、それぞれに長所と短所があり、どちらかが絶対に優れているわけではありません。最も大切なのは「正しく磨けているかどうか」です。患者様の歯や歯茎の状態に合わせたブラシ選びと磨き方を実践し、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、虫歯や歯周病の予防につながります。毎日の歯磨きを見直し、健康なお口を維持していきましょう。

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