スピード矯正(コルチコトミー)

師走に入りかなり冷え込んできましたが、東海市の皆さんは変わりなく過ごされていますか?

先達ては、顎顔面包括歯科治療四日間コースの最終回を受講しに東京まで行って参りました。このコースの実習の一単元でもあるコルチコトミーなる手法をご紹介したいと思います。

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まず人間の骨は表面を覆っている硬い層である皮質骨と内面の柔らかい層である海綿骨とがあります。骨の表層の皮質骨=コルチを外科的に一部カットして、一時的にミネラル成分を粗にし歯の動きをスピーディーにしてやる外科処置のことをコルチコトミーと呼びます。患者さんには分かりやすくスピード矯正なる名称で紹介されています。寿谷先生という咬合学の大先生が考案された処置です。

今回の講師であられる佐分利先生も数十年前に寿谷先生のコルチコトミー研修を受講されたそうです。今回のレクチャーでは寿谷先生のコルチコトミーをケビンマーフィーテクニックなる変法にし、佐分利先生流に改良したそうです。簡単に言いますと、「歯肉を切開させて、骨を露出させてるんだったら、スピード矯正だけじゃなしに、骨の薄い所は骨造成しちゃえ!」ということです。スライドの画像を参照されたし。

確かに歯も早く動き、骨も増えるなら一石二鳥の処置です。自分としては矯正臨床で外科処置をバンバン行うのには抵抗があるので、歯がどうしても動かないような症例でのリカバリーのオプションとして捉えています。

何れにせよ興味深い手技で大変勉強になりました。

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来年四月に東海市荒尾町で開業致します、こうの歯科矯正歯科の河野です。名古屋南区や緑区からでも十分通って頂けます。

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